今日は、折り合いをつけることについて考えてみました。
多様性が認められる現代においても、子どもたち自身が、決して「暴力」を認めることなく、折り合いをつける必要性を感じてそのためのスキルを身に付けることは、大変重要なことと考えます。
大人の場合は、状況や立場によっては、相手をまるごと受け入れなければならないこともありますが、今回お伝えしたいのは、子どもたちが、自分を抑え込み相手を全て受け入れる、ということではなく、自分の思いや考えを主張しながらも相手の思いや考えを受け入れ、双方で話し合ったうえで「着地点」を見いだすことの大切さです。
そのためにも、まずは、自分の思いや考えを的確に主張すること、つまり「伝える力」が大切であること。加えて、相手の思いや考えをしっかりと受けとること、つまり「聴く力」を養うことが大切であると考えます。
また、私の考えるこれらの力は、単なるスキルを身に付けさせることにとどまらず、伝えたり聴いたりするときの表情や醸し出す雰囲気なども含んだ総合的な力として捉えています。
ですから、一朝一夕に養えるものではないし、年齢等によっても違いがあるだろうし、また、明確なゴールがあるわけでもありません。学校においては、学習活動や学校行事、委員会・クラブ活動、休み時間での対話や遊び、ひいては、子どもに対応するときの教師の姿や在り方そのものなどによって少しずつ浸透していくようなものであるとも考えます。
学校を離れた場においても、周りの大人が子どもの声にしっかりと耳を傾ける姿勢は、大変重要であると考えます。
ご家庭や地域におかれましても、ぜひ、これまで以上に子どもたちの声に耳を傾けていただき、場合によっては話し合う場をもっていただくなど、ともに、子どもたちの「伝える力」「聴く力」を養い、折り合いをつけることができる子どもを育むために、お力添えください。